ノイズを受けない、出さない。更に電送線路を安定させます

工場環境(FA)でシールドのないネットワークケーブルを使うと、信号崩壊による伝送ミス、伝送距離低下が発生します。さらに、静電気やスパイク性の過渡的なノイズを受けると高電圧が誘起され、伝送回路部品の破壊を引き起こし兼ねません。
また、医療機器分野では微弱な電流を扱うので、シールドは必ず必要になります。

シールドは金属導体によって作りますが、その構造は「編組(へんそ)」、「横巻」、「テープ」の大きく3つに分かれます。
 「編組シールド(braided shield)」とは、芯線(絶縁電線)の上に銅線をクロスして編み上げるようにシールドを作る方法です。適度に柔軟性と機械的強度を持っているため、頻繁に利用されます。
 「横巻きシールド(served shield)」とは、芯線(絶縁電線)の上に銅線を1列にぐるぐる巻き付けてシールドを作る方法です。編組シールドより柔軟で、端末加工も容易です。
 「テープ・シールド (tape shield)」とは、芯線(絶縁電線)の上にアルミニウム・銅等の金属テープを巻き付けてシールドを作る方法です。端末加工の容易性に優れていますが、柔軟性に乏しく、屈曲に弱いといった欠点があります。

「細いシールド線は髪の毛の1/3程度の細さなのですが、これをシールド機にかけて、切れないように調整するには、指先に全神経を集中させます」と語る、マイクロケーブル用横巻シールドを担当する伊藤さん
編組シールド機
横巻シールド機
テープシールド機

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